院長メッセージ
数ある小児科の中から、かわのこどもクリニックのホームページに足を運んでいただき、ありがとうございます。
院長の川野 達也(かわの たつや)です。
私の小児医療に向ける想いを、この場でお伝えさせていただければと思います。
「医療で人生が変わる」と気づいた幼少時代
医師を志したのは、小学生のときに受けた目の手術がきっかけです。
私は生まれつき強度の斜視があり、そのことを理由に周囲からいじめられたり、からかわれたりしていました。ところが小学校低学年のときに手術を受けると、いじめがぴたっと止まったんです。
「お医者さんに悪いところを治してもらうと、こんなにも日常生活が変わるのか!」とビックリしました。「病気を治す」というのは、人生を変えることだとわかったんです。
このころから「医師になりたい」という気持ちは持っていた気がします。
でも、最初に進学したのは教育学部でした。少し偏差値が足りなかったんです(笑)。
大学時代に医学部の先輩と知り合ったことで刺激を受け、教育実習が始まる前のタイミングで大学を休学。1年間受験勉強をして、医学部を再受験しました。
「もっと患者さんと向き合いたい」小児科医の道へ
「小児科医になろう」と決めたのは大学5年生の臨床実習のときです。
臨床実習では全ての診療科を回りますが、最初に惹かれたのは実は循環器内科なんです。特に心電図が好きで、あの単純な線で心臓の色々な情報がわかるのが興味深かったんです。
ただ「心臓だけではちょっと物足りないな」とも感じていました。
「ひとつの臓器だけではなく、もっと患者さんを総合的に診察したい」と感じていたときに小児科医で循環器疾患の患者さんを中心に診ている先輩医師(小児循環器科医)に出会い、「自分の理想はここだ!」と思いました。
小児科医になれば、子どもの全身を診ることができる。その上で、心臓を専門に学んでいけばいいんだ、と。
もともと子ども好きだったこともあり、小児科医の道に進むことを決意しました。
子どもの未来は日本の未来
小児科医をしていると、嬉しい出会いがたくさんあります。
昔、生まれつきの心臓病で手術を受け、私の外来を定期受診していた患者さんが立派なお母さんになって、元気な姿で自分のお子さんを連れてきてくれたことがあったり、赤ちゃんのときから診ている患者さんが、私の背を抜いていったり。子どもたちの成長を感じるときは本当に感無量ですね。
将来的には、かわのこどもクリニックの近隣に、保育園を作りたいと考えています。
保育園を通じて「病気になる前の予防対策」を子どもたちに伝えていくことが目的のひとつです。病気になった子どもたちを病院で待つだけではなく、自ら外に出ていき、病気にならないよう積極的に子どもたちと関わっていきたいと考えています。
そしてもう一つの目的は、保育園からの呼び出しにハラハラしながら働いているお母さん・お父さんを支援すること。預かっているお子さんが熱を出したときには私が診察しますし、スマイルケアルーム(病児保育)へ移動もできます。これが実現すると、ちょっとした熱なんかで保護者を呼び出す必要がなくなりますよね。
小児科医の仕事は、「子どもたちの健康な生活を支援することで、日本の未来を作る」こと。だからこそ、長い期間にわたって喜びややりがいを感じられる仕事です。
かわのこどもクリニックは小児医療を通じ、これから日本社会を担う子どもたちを、すこやかに育て、守っていきたいと考えています。
趣味
温泉が大好きで大分市内の39か所の公共温泉(いわゆる銭湯)は完全制覇しています。
学会などで県外に出張する時は、道中で立ち寄れる温泉がないか必ず下調べして出張先へ向かいます。目的地に着くまでに2~3か所、帰り道にも2~3か所の温泉に入って帰ります。コロナウイルスが流行する前の年は、1年間で115回温泉に入りました。
お気に入りの温泉は、クリニックのご近所さんの天然温泉「天の川」と由布市挾間町の高崎山温泉「おさるの湯」の露天風呂です。
院内に500冊以上の絵本を揃えているのは、私自身が絵本好きだから。有名な古典的絵本から最近話題の絵本までたくさん取り揃えています。かわのこどもクリニックが子ども達から「絵本の病院」と呼ばれる理由のひとつです。
特に好きな作家さんは「ふまんがあります」のヨシタケシンスケさん、「おこだでませんように」のくすのきしげのりさん。
くすのきしげのりさんからは、直筆の色紙をいただきました。院内に飾っているので、探してみてください。